【読書メモ】『続・韓国カルチャー』ドラマで見る韓国社会と歴史

最近読んでおもしろかったので感想を書く。

2021年正月に「パラサイト」を観てからというもの、お隣・韓国社会に興味を持っていてこれまでにも何冊から韓国社会について書かれた本を読んできた。 今回はドラマ・映画を通して見る韓国文化の話。映画が多かった。

あんまり韓国カルチャーやドラマに詳しくないので、本の中で出てきた映画は「はちどり」しか知らなかった。 それぞれの章ごとに、学校教育、少年法、宗教問題、タワマン、南北問題、ベトナム戦争など気になるトピックがあり、ほぼ全て読み応えがあっておもしろく読めた。

特に韓国の宗教事情の章は興味深く読めた。儒教の考え方が根底にあって家父長制が今も根強かったり、キリスト教が多数を占めていたり、新興宗教も出てきたりと昨今の宗教問題が気になっていると隣の国の事情もなるほどと思える。

あとベトナム戦争についても触れており、別の本で詳しく知ったこともあってこの章も読んでよかった。 この本では韓国とベトナム間の問題は短く簡潔としているので、他の本で内容を詳しく知った後の方が話が入ってきやすいかもしれない。 下記の2冊がおすすめ。順番に読むとベトナム戦争での韓国軍の加害と現在にまで及ぶ問題がわかってくる。


これまで読んできた中でおすすめの本。読み進めていくたびに韓国社会についてよくわかってくる。K-POPや韓国ドラマにはあまり興味がないが、ドラマや映画を通して見る韓国社会には興味がある。