読書メモ『韓国 現地からの報告』伊東順子/著

今週のお題「最近読んでるもの」

読みました。韓国を知る読書もこれで何冊目だろう。

今回は以前読んだ韓国ドラマ・映画からカルチャーを通して読んだ本の同じ著者が書いた韓国でおきた歴史的事柄をまとめたもの。 おもに2014年〜2020年の間の約5年間で起きたこと、有名なのだとセウォル号事件とかナッツリターンについても書かれていました。 3年前のことがらですが、時期が時期だったので、安倍批判や朴槿恵元大統領の弾劾など当時ニュースを騒がせた事件について、韓国在住の著者から見た視点と、それに対して少しズレた認識を持つ日本のマスコミや人々の意見について記述があった。

'14年〜'18年って私が大学生の時だったのだけど、断片的にしか覚えていない。安倍−朴槿恵政権の時代は日韓関係が最悪と言われていたくらい。当時もっと積極的にニュースみておけばよかったな〜と思っている。 今は尹大統領になって両国の関係が改善してきたのが本当に嬉しい。このまま続いてほしい。

が、本書に書かれているのは政権や不祥事に対して冷静なまなざしで見つつ、デモに参加する韓国人と憎悪とヘイトがすごい感情的な日本人(もちろん一部の人々)の対比も書かれていて、主に年上の世代だけどもっと嫌韓に惑わされずに隣の国を見ないとな思わされる。

政変やデモに対する韓国人の考えや思いを知れたのはよかった。でも教育現場については日本と韓国もまだまだ改善途中なのかもしれない。 それでも市民が束になって政治に物を申しつつ不条理な状況を変えていっているのは民主主義的な韓国の方が一枚上手かもと思った。日本のブラック校則もネットでぎゃーぎゃー騒いでいるだけで、実際に行動を起こして変えていく事例が少ないかもしれない。韓国のように学生人権条例を学生主体で作り上げていくのが大事なのかもと思った。

教育現場の多文化共生について、外国人児童が多い地域とそうでない地域で差が広がっているよね〜などと思った。 この国はあまり教育分野にお金をかけないからほんとうに国が衰退してくぞ〜〜と思っている。なんとかしたい。

次はこちらを読みたい。

映画『極限境界線』観てきた

ヒョンビン主演の映画ということで、本日公開日に映画館で観てきた。 前回、『コンフィデンシャル:国際共助捜査』観たときに予告編をみて、これも観なきゃと思っていた。

前提知識は予告編で見た内容と、実話がベースとなっていること。それぐらい。

gaga.ne.jp

以下、映画のシーンに触れながら感想を書いています。まだ観ていない人は注意。

冒頭から、韓国人が「エホバの神よ…」と言っていたので、お、これは…と思っていたら、実際も韓国のキリスト教団体が渡航禁止の国であるアフガニスタンへ宣教活動しに行っていたらしい。やばそう。

映画は最初からテンポよく進んでいき、今回は人の命が懸かっているからか、全体的にシリアスな雰囲気で笑う要素は控えめだった。それでも通訳担当がコメディ要素という感じだった。 序盤すぐに部族の偉い人と交渉して、人質解放です!って喜ぶ場面があり、(ああ、これはうまくいかない展開だわ…)と思っていたら、韓国側のマスコミが人質たちの素性について生放送で流しちゃったこともあり、タリバン激怒!ほんとにマスコミ最悪というスタートだった。 中盤の走る車をバイクで追いかけるヒョンビンからのアクションシーンはハラハラしつつもかっこよかった。

ヒョンビンの出番は中盤までで、後半はもう1人の主演であるファン・ジョンミンの活躍でした。タリバンと対面交渉してすごい。ここは実際でも交渉したらしい。 身代金に関して、国民の命より外交面を気にする描写などもあったりした。

ちなみに、ベースとなった実際の拉致事件は2007年に起こったことで、当時の大統領は李明博になる。

2007年ターリバーン韓国人拉致事件 - Wikipedia

Wikipediaを読んでみると、

なお、韓国では複数のキリスト教団体が先を争うように海外布教を行っているが、現地の文化・慣習を無視した軽率な行動を取ることも多く、現地でのトラブルの原因になる場合もあるという。特にこの点については各国から批判を浴びている。

のような記述があってなおさら韓国とキリスト教文化について知りたくなった。

以前見た、韓国オカルト映画『サバハ』でも宗教団体について調査している主人公自身がエホバの神よと祈る場面があった。 つぎは「続・韓国カルチャー」でも紹介されていたこちらの本を読んでみようかなと思ってる。

Queen's Gambit見た

以前、途中まで観てたけど最後まで見ていなかったので先週から改めて1話から見なおした。 チェスで才能を見出していくベスに感情移入しながら見ていたので、中盤から酒と薬に溺れていって自暴自棄になっていく様は見ていて辛かった。 でも最終話はとてもよかった。酒と薬断ちして順調に勝ち進んでいくとき、最後の最後でこれまで戦ってきた仲間たちが勝つために力合わせてくれるって最高じゃん。

個人的にはベスはタウンズとくっついてほしかったけどそういうんじゃないんだな。

またこのドラマはどこかで見たことある俳優が2人くらい出てた。 最初のトーナメントで戦った相手役の俳優がどこかで見たことあるなと思ったら、ダドリー・ダーズリー役の方だった。痩せててすっかりわからなくなったよ。でも顔は変わらずだった。 あと、ベニー・ワッツ役の人はラブ・アクチュアリーに出てた子役の人だった。すっかり大人になってたわ〜と思ったけど年上だったわ〜〜。

リミテッドシリーズから話数が少なくて、多少は端折られていると思うので原作小説も読んでみようかな〜と思ってる。 今は別の小説読んでるんだけど、場面や状況、登場人物が変わるSF小説だからいまいち内容が理解できてないのよね。

読書メモ「韓国カルチャー 隣人の素顔と現在」を読んだ

前回は後編である「続・韓国カルチャー」を先に読んだのだけど、これがおもしろかったので前編も読んでみた。 nikkii.hatenadiary.jp

こちらの方が、観たことある作品が多くて、また不動産や受験競争など以前読んだ韓国社会の実態で読んで知っている部分についても触れていた。

韓国映画・ドラマは、ちゃんと観たのが「パラサイト」、「はちどり」のみくらいで、「愛の不時着」や「梨泰院クラス」は親が見てるのを横で見ていたくらいであんまり内容をわかっていない。 それでも韓国作品を通して知ることのできる韓国社会の現実とか文化とか社会問題などはおもしろいと思って一気に読み進めていった。

それでもやっぱりちゃんと作品観ないと書いてあることの全てがわからないよな〜と思いながら読んでいた。 なぜなら、著者は作品を観ていない人のために肝心なネタバレを書かずにあらすじのみと一部の場面に焦点をあてて韓国カルチャーについて書いているから。

作品全体を通して見た感想が自分の中にないので、消化不良になっている気がした。

しかし、今月22日にヒョンビン主演の続編映画が上映されることから、前作がNetflixに配信されているのを知った。ついでにこの本で紹介されている映画・ドラマもあるみたいなので今月くらいから1つずつ観ていこうかな〜と思ってる。

ちなみに、観ておきたい作品一覧はこちら。

  • トガニ 幼き瞳の告発
  • 82年生まれ、キム・ジヨン
  • タクシー運転手 約束は海を越えて
  • SKYキャッスル
  • 共助

2023-08-23(Wed) / ジム行った 1回目

今月からジムに通いはじめ、やっと初めてのジムに行ってきたので感想と次回への学びを書く。

8月のキャンペーンで初回費用が安くなっていたので、この機会に入会した。本当は先週行きたかったけど、お盆やすみと台風で被ってしまい行けなくなってしまった。

そのまま行かずじまいになってしまうと、会費だけ払っている人になってしまう。 最初は行くだけ偉いと思ったので、ランニングマシンで20分ほど運動してきた。

1回目の持ち物

  • もともと持っていたマラソン用に買ったウェア一式
  • ジム用に買った室内用シューズ(アシックスの6000円以下のもの)
  • 水筒

上記の持ち物をユニクロのショルダーバッグに入れて行ってきた。 そこそこ入るけど、シューズまで入れるとパンパンになって少し不恰好になってしまった。

ジムの雰囲気はほんとうにガチ勢という感じ。自分より年配の人がウェイトトレーニングをしているのを見るとびびる。

下半身をメインにトレーニングしたいので、メニュー考えてまた週末に行こうと思う。

【読書メモ】『続・韓国カルチャー』ドラマで見る韓国社会と歴史

最近読んでおもしろかったので感想を書く。

2021年正月に「パラサイト」を観てからというもの、お隣・韓国社会に興味を持っていてこれまでにも何冊から韓国社会について書かれた本を読んできた。 今回はドラマ・映画を通して見る韓国文化の話。映画が多かった。

あんまり韓国カルチャーやドラマに詳しくないので、本の中で出てきた映画は「はちどり」しか知らなかった。 それぞれの章ごとに、学校教育、少年法、宗教問題、タワマン、南北問題、ベトナム戦争など気になるトピックがあり、ほぼ全て読み応えがあっておもしろく読めた。

特に韓国の宗教事情の章は興味深く読めた。儒教の考え方が根底にあって家父長制が今も根強かったり、キリスト教が多数を占めていたり、新興宗教も出てきたりと昨今の宗教問題が気になっていると隣の国の事情もなるほどと思える。

あとベトナム戦争についても触れており、別の本で詳しく知ったこともあってこの章も読んでよかった。 この本では韓国とベトナム間の問題は短く簡潔としているので、他の本で内容を詳しく知った後の方が話が入ってきやすいかもしれない。 下記の2冊がおすすめ。順番に読むとベトナム戦争での韓国軍の加害と現在にまで及ぶ問題がわかってくる。


これまで読んできた中でおすすめの本。読み進めていくたびに韓国社会についてよくわかってくる。K-POPや韓国ドラマにはあまり興味がないが、ドラマや映画を通して見る韓国社会には興味がある。

2023-08-13(Sun) / Barbie

レイトショーでBarbieを観てきたので新鮮なうちにざっくりとした感想を書いておく。

まず映画は全体的におもしろかった。定番バービーが完璧なバービーランドで過ごす様子と、リアル世界に干渉されて憂鬱な気分で過ごすさまが対比になっていく様は演出もダンスもみていて楽しめた。 子どもの頃にバービー人形で遊んだことはないんだけど、さまざまなタイプのバービーがいたり、いろんな衣装があったり、廃盤になったキャラもいたり、昔からバービーで遊んでいた人がみると懐かしさで感慨深いだろうなと思った。

ケン役がライアン・ゴズリングと知って俄然見る気になったのだけど、他のキャスト見たら「セックス・エデュケーション」のメイヴ役の女優さんがでておりさらに見る気になった。 そしてバービーが進んだリアル世界のマテル社に、これまた「セックス・エデュケーション」のアダム役の俳優さんが出ていた!これは個人的に激アツ!

ケンのコメディの役所もおもしろかったが、完璧なバービーランドと現実社会のギャップが映画でいちばん伝えたい内容だと思った。 マテル社の重役たちが男性しかいなかったり、社会で女性が求められることだったり。でもバービーランドでは男性であるケンの立場がうすい。 どちらの世界もバランスが取れていないので、男女平等とはいえないということか?

ケンのコメディな役が見どころだった。今年で一番おもしろかったかもしれない。 広報面で炎上したけど、オッペンハイマーも観たかったりする。